ゲーム障害、ゲーム依存症から抜け出すには

やめられない、とまらない

 

 

 今回はみんな大好きゲーム障害、ゲーム依存症についてのお話です。

 

 よく見られるゲーム障害の対処法として

 

・ゲーム時間を制限する

・カウンセリングを受ける

・治療を受ける

 

といったものがあります。

 

 今回は、これらの方法ができない、やったけど効果がなかったという方のために、元ゲーム廃人の私が別の対処法をご紹介しましょう。

 

 

はまること蟻地獄の如し

 

 ゲーム障害、依存症になってしまったら、抜け出すのは容易ではありません。

 

 本当は、そういう状態にならないように生活習慣に注意するというのが理想です。

 ただ、もう既になってしまっている人が、ゲームから離れようと思っても、そう上手くいくものではありません。

 

 そんなことが簡単にできてたら、『ゲーム依存症』とか『ゲーム障害』なんて言葉は存在していないでしょう。

 

 

やめたいのにやめられない場合

 

『ゲームばかりやってたら、なんとなく将来まずいことになるってのは頭ではわかってる。でもやめらんないんだよ』

という考えを持っているのなら、それほど難しくないかもしれません。

 

 

 ゲーム障害、依存症であっても時たま、ゲームがつまらないな、と感じる瞬間があります。

 

 大好きなゲームをやってるはずなのに、楽しいと感じない。飽きたなと感じる。そしてそのまま『でも、他にやることないし』と、真顔でコントローラーを操作し続ける。

 

 ゲーム障害、依存症の人なら、一度くらいは経験したことがあるでしょう。

 

 

 ゲームが楽しくないな、と感じた時こそ、チャンスだと思いましょう。

 それは、あなたの心が、あなたの好奇心が、変化を求めているサイン。つまり、たまには他のことして遊ぼーぜ。と、あなたの心が訴えているのです。

 

 

具体的な対処法

 

 対処法は大きく分けて以下の2つです。

 

 

方法その1
 ゲームよりも楽しいことを探す

 

方法その2
 人生に明確な目標、目的を見出す

 

 

 大前提となりますが、これらは、必ず自分自身で実行する必要があります。

 なぜなら、自分の身に起こっている問題は、最終的には自分でしか解決できないからです。

 

 

 では、詳しくみていきましょう。

 

 

方法その1

ゲームよりも楽しいことを探す

 

 早い話、これが効果的です。

 ゲームよりも楽しいことを探す、見つけることです。

 

 そのために

・いろんな場所を巡ってみる

・いろんな趣味や遊びにとりあえずチャレンジしてみる

というのがおすすめです。

 

 アウトドア系、インドア系問わず、やったことのないことにチャレンジしていくことです。

 

 

 色んな場所を巡ったり、色んな趣味にチャレンジしてみたりするということは、要するに

自分の知らない世界を知ろうとすること です。

 

 

 自分の知らない世界を知るのは、極めて重要です。

 

 やったことのない、新しいことに挑んでみる。というように、いろんな経験を積んでいくにつれて、自分はどの分野でどのくらいの力を持っているのか、力を発揮できるのかというのを正しく把握できるようになります。

 

 

 

 とはいっても、ゲーム障害、依存症の人であれば

『今更ほかのことになんて興味が持てない。そんなチャレンジなんてめんどくさい』

と考えるのが自然な流れでしょう。

 

 

 ではその場合はどうするのか。

 私は別方向から攻めるとすれば、これを勧めます。

 

ゲームに関連した新しいことにチャレンジする

 

 他のことに興味が持てないのなら、興味を持っているものから始めてみることです。

 

 具体的には以下のようなものです。

 

 プログラミングでゲーム作りや、ゲーム攻略に役立つものを作る
 ゲームに関連のあるものを、実際に作ってみる
 海外プレイヤーと一緒に遊んで、英語を学ぶ

 

 

 一見、これはゲーム障害、依存を悪化させそうですが『新しいことに挑戦する』ということに大きな意義があり、頭にもいい刺激になり、また、色々なことに興味を持つきっかけにもなります。

 

 それでは、一つ一つみていきましょう。

 

プログラミングでゲーム作りや、ゲーム攻略に役立つものを作る

 

 プログラミングで、やりたいゲームを自分で作ったり、ゲーム攻略に役立つツールなどを作ることは、さまざまなメリットがあります。プログラミングを通じて、色々なことを学ぶことができます。

 

・ゲームをはじめとした、プログラムによって作られたこの世の電子機器や、アプリ、ソフトについての仕組みをより深く、より正確に知ることができる
・パソコンの基本的な操作方法、知識などが身に付く
・思い描いたものを形にするという物作りを経験することで、自信につながる

 

 一般的なプログラミング言語を使って、0から一つのプログラムを作ってみると分かりますが、メチャクチャ大変です。

 色んなことをググったりしながら、ほとんど手探りでやることになるので、時間も要します。

 

 特に、『自分はこういうゲームがしたいから自分で作る』という願望を持って作り始めると、そのとてつもない作業工程に投げ出したくなることでしょう。

 ただ、ゲーム障害を持っている人は、ゲームに強いこだわりを持っている可能性が高いので、そういった高い壁も乗り越えられる可能性も高いと言えます。

 

 そして、望みのゲームや、仕様が出来上がった時の達成感は、形容し難いものになります。

 この達成感は、大きな実りになるはずです。

 

 

 

 プログラミング言語については様々なものがあります。

 PythonJavascriptといった、無料でできるものもあるので、自分に合うのを色々試してみるのもいいでしょう。

 

 

ゲームに関連のあるものを実際に作ってみる

 

 ゲームで使われているもののうち、自分で作れそうなものを作ってみること。

 

具体的には

BGM、効果音、イラスト、ムービー、ボイス

ストーリーのあるゲームなら脚本とかもそうですね。

 

 演奏してみる、作曲してみる、描いてみる、執筆してみる、ボイスレコーディング、ゲームの仕様書を書いてみたりと、ゲーム関連だけでもかなり広い分野の趣味、物事が経験できます。

 

 この中から、興味のあるもの、作ってみたいものを実際に作ってみましょう。

 特に『このゲームのココ、自分の方がうまく作れるのに』と思った点があったら、すかさず作ってみましょう。

 

 

 作曲なら、耳コピでもいいし、そのゲームの雰囲気にあった曲を作ったり、その曲の作詞もしてしまえ、というのも面白いし

 

 イラストなら、好きなキャラクターを模写したり、自分なりにデフォルメしたり、オリジナルの構図で描いてみたり

 

 ムービーなら、オリジナルのオープニングムービー、エンディングムービーを編集で作ったり

 

 執筆活動も、クオリティの高いものを書こうとすると、色んな知識や経験が求められるので、自然と勉強意欲も高まるという優れもの。

 

 

 

 こういった趣味に触れることで、いろんな世界を知ることができるだけでなく、これらに精通することで、技術、能力や知識が自然と身につきます。

 

 

 そして、そういった趣味を持ち、同じ趣味の人との繋がりを持ってみるというのもおすすめ。

 色んな人との交流を楽しむことができるし、何より、自分の知らない世界を垣間見ることができるからです。

 

 

 先に述べましたが、ゲーム障害を持っているということは、ゲームに対して強いこだわりを持っている可能性が高いです。

 

 頭の中に思い描いている、そのこだわりを形にしてみるという試みは、とてもいい趣味になり、いい経験になるはずです。

 

 

海外プレイヤーと一緒に遊んで英語を学ぶ

 

 海外プレイヤーとボイスチャットをしながらゲームをして、英語のレッスンにしてしまう方法

 机上の学習も大事ですが、実際の会話の方が10倍勉強になります。

 

 現実なかなか難しい、という場合は

海外のゲーム動画配信者の動画を見て、リスニング教材にする

というように聞き専という手もあります。

 

 流暢な英語喋りながら楽しそうにゲームをしている様子を見たり、ノート、メモ帳に書き出したりして、英語を覚えてしまえ。という企みです。

 

 YouTubeにもたくさんありますが、Twitchあたりも有名ですね。あのAmazonが運営している、ユーザー投稿型の生配信サービスです。

 

 海外の生配信は、リスニングと(コメントの)リーディングを同時に鍛えられるので、なかなか効果的です。

 特に、英語の授業ではあまり習わない日常会話や、汚い言葉に強くなります。

 

 

方法その2

将来に明確な目標、目的を見出す

 

 人生に大きな目標、目的意識を持つことで、それを達成するために

『ゲームに時間注いでる場合じゃねぇ!』

という状況にいると認識し、自然と脱却する方法です。

 

 当然ですが、この方法は先のことを見据えられるようにならなければ実行できません。

 「そんなものがあれば、ゲーム障害なんかになっていないだろう」と言われればごもっとも。

 

 なので、これはどちらかというと第2ステップですね。方法その1と合わせるのが効果的です。

 

 

 

 これについては、私の実体験を書きます。

 

 私自身、かなりのゲーム障害で、オンラインゲームにもかなりのめり込んでいました。

 最長で1日19時間プレイすることもありましたが、今では完全に脱却しました。

 

 厳密には、今でも好きですし、休日にはたまにやったりもしますが、ゲーム障害からは完全に脱しました。

 

 その決定打になったのは

『人に何かを教えることのできる人間になりたい』

と願ったからです。

 

 親戚や、仲間の子供が育っていくにつれて、人に教えたりする場面が増えました。

 

 言うまでもなく、私は博識ではありませんが、その子たちの育った姿を想像して『自分はこの子の前ではいいおじさんになりたい』と思ったのが最大の理由です。

 

 それに、今のままでは『自分の存在が、この子の成長に悪影響すら与えかねない』とも思ったことも、立派な人間になりたい。という気持ちを強くしました。

 一言で言えば、ゲームよりも大切なことを見つけたってことです。 それにしても子供ってかわいいよなぁ

 

 

 

終わりに

 

 何もやる気が起きないのなら、自分が興味を持っている分野からはじめてみることです。

 

 そうやって遊んでいくうちに、ゲームよりも楽しいこと、興味深いことが見つかればしめたもの。

 

 どんなに小さなことでも、とにかく、行動すること。やってみることです。 

 経験していないことがあったら、すぐに経験するために行動してみる。

 新しくやりたいことを見つけたら、すぐにやってみる。

 

 その経験は、必ずあなた自身を育んでくれます。

 

 そして、様々なことを経験したのちに『やっぱり自分にはゲームの才能があるな』と実感できたら、ゲーム関連のクリエイター(プランナー、デザイナーを始め、ゲーム関連の仕事や、ゲーム動画投稿者)になってみるという道もあります。

 

 

 

 一歩目を踏み出すことは、勇気がいることです。かなり大変です。

 そこで、攻めやすいところから攻めること。

 

 自分の好きな分野、興味を持っている分野で、やったことのないコト、経験したことのない新しいコト、これらに挑戦していくこと。

 

知らない世界を知るためにも、経験していないことにはどんどん挑戦していくべきです。