あなたの人生の主人公はあなただ

あなたの人生で、最も尊いものは何ですか?

 

 唐突ですが、これは大切なことなので、もう一度問います。

 

 あなたの人生で、いちばん尊いものとは何でしょう?

 

 自由! とか 金! とか、今日も推しが一番! などなど、様々な声が聞こえてきます。そんな気がします、と勝手に思い込んでます。

 中には、恋人! とか、嫁!旦那! などと惚気る人もいるでしょう。いやあ羨ましいなぁ。

 ごちそうさまです。

 

 またある人は、尊いものなんてない。とか、わからない。とか、別に、考えたことなかったな。と答える人もいるでしょう。

 そういったものも、一つの答えです。

 

 私はあえて、これらの答えに、違う。と言います。『否』を突きつけます。

 

 なぜなら、

 あなたの人生で最も尊いものは、あなた自身だからです。

 

 確かに、自由は素晴らしい。

 お金は生きるために絶対必要なもの。幸福をもたらしてくれるもの。

 友達や、恋人、配偶者や子供も、人にもよりますが、なくてはならないという人は多いでしょう。

 こういったものは、確かに尊ばれるべきものでしょう。

 それでも、本来、それ以上に尊い存在。最上に位置する存在は、自分自身のはずです。

 これは何人も変えることのできない原則です。

 

 

 どんなに優れた手腕を持つ経営者であっても、

 どんなに成績が良くて、高身長で、顔立ちも素晴らしくて、友達が多い学生であっても、

 どんなにフォロワーが多くて、人気のあるYoutuberであっても、

 例え一国の大統領であっても、

 

 あなたが、あなたの人生で最も尊い存在という位置付けは、変えることはできません。

 

 

 誤解しないでいただきたいが、最も尊い。最上に位置する。だからといって、

 

 ひたすら我を押し通せ。 と言っている訳でもないし、

 自分が世界の中心だと認識しろ。 と言っている訳でもないし、

 思いやりなんて持つな。 と言っている訳でもありません。

 

 人に対して思いやりを持って接するのは、大切なことです。優しく人に接して、その人のために尽くすことができる。それは素敵なことです。

 

 それは大切なことですが、それ以上に、自分の存在はもっと大切ということです。

 

 自分の存在こそ、最も尊いもの。この意識があまりに希薄、または、まったく無くなってしまうと、自分の人生を生きていない状態。つまり、他人の人生を生きていることになります。

 

自分の人生を生きる 他人の人生を生きる とは

 

 自分の人生を生きる。

 変な表現ですが、とても大事なことです。

 自分の人生は、自分しか操縦できる人はいない訳ですから、そんなことは当たり前だ。そう考えるのは、当然のことです。

 

 

 これは当たり前のこと。だからこそ、意識から抜けがちになります。

 自分の人生を生きていない、他人の人生を生きている状態になっても、気づきにくい、気づけない。そういう状況に陥りやすいのです。

 

 そして、気づけない結果、認識できない。認識できないので、受け入れられない。改善しようという気持ちを持ちにくい。

 そういった理由で、一度こういう状況に陥ると、抜け出すのが難しいのです。

 

 

 自分の人生を生きていないと、どういうことが起こるのか。

 長々と書くとキリがないので、主な症状を箇条書きにします。

 

・他人の目、意見を異常に気にするようになる

・自分の意見を言わなくなる、主張をしなくなる。結果として、会話が楽しめなくなる。

・能動的に、何かを楽しもう!という気がなくなる。

・他人に迎合したり、丸め込まれることに抵抗がない。その人に対して不満を持ったとしても、めんどくさいからと、口に出さない。

・自分なんて、と常日頃、口癖のように思っている。

・他人から認めてもらいたいという気持ち、承認欲求が強くなる。

 

 

 ざっとこんな具合です。

 引っ込み思案、というのが近いでしょうか。

 

『相手を尊重せよ』に潜む罠

 

 相手と、相手の考えを尊重しなさい。とか、謙虚な姿勢をもちなさい。などという教えを否定するつもりはありません。

 ただ、そういった考えは、自分が確固たる自尊心を持っているという前提で語られています。

 

 自尊心がまだ完全に育まれていないのに、他人を尊重してばかりいるのは、自分の人生を生きられなくなるというリスクがあります。

 自分の人生が生きられない。つまり、他人の人生を生きている状態になります。

 

 そもそも、相手を尊重すること=謙虚 とはなりません。

 

 本当の謙虚というのは、きっちりと、時に激しく主張や意見をするけど、相手に対する思いやりも持っていて、譲るべき場面できちんと譲れる人のことです。

 

 ただただ相手を尊重する。相手に尽くす人というのは、どちらかというと、

 滅私奉公 自己犠牲 の類です。

 

 

 個の尊重は、素晴らしい思想です。

 ただし、その『個』には、自分自身も含まれているということを忘れてはなりません。

 

 これは、日本国憲法にも定められています。以下、日本国憲法 第三章 第十三条より抜粋。

 

 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

 

 他人を尊重せよ。ではなく、個人を尊重せよ。です。

 

 

あなたの人生の主人公はあなただ

 

 自分の人生を生きるということ。

 もっと言うと、あなたの人生の主人公はあなただ。ということです。

 

 重ねて言いますが、あなたの人生の主人公はあなたです。

 だから、もっと自由に生きていい。

 もっと主張してもいい。

 もっと思い切って行動してもいい。

 あなたは本来、何者にも、何事にも縛られる必要はありません。

 あなたの生まれながらに持つ様々な権利は、何より大切なものです。

 自分や、自分の考えが否定されようが、気にする必要はありません。

 

 あなた自身が楽しく人生を過ごすために。

 あなた自身が幸せを掴みとるために。

 あなた自身が豊かな日々を過ごすために。

 

 あなたが、これまでの人生で自分はどのように振る舞ってきたのか、人からどのような接し方をされてきたのか。

 

 まずはこれを、時間を使ってゆっくりと思い出し、また、考え、見つめ直してみてください。