伝説のレトロゲームで遊んでみた【進研ゼミ】

とんでもないゲームを見つけてしまった

 

 

 とある休日、部屋の掃除していた時のこと。

 机の整理してたら、こんなものが出土しました。

 

 

ジャーン! 

 

伝説の携帯ゲーム

計算マスター 小学5、6年生向け(1998年式)です。

 

 

 当時、ベネッセ 進研ゼミ小学講座の教材、チャレンジ5年生を短期間やっていたのですが、その時の付録ですね。

 

 当時は携帯ゲームが大の大好き(大体初代ポケモンのせい)だったので、結構な時間を割いてた記憶があります。多分トータル10~20時間くらい。

 

 では早速、当時の記憶を思い出しながら、元ゲーム廃人の私がレビューしていきます。

 

 

 

懐かしいなあと思っていじっていたら

 

 20年くらい前のゲーム機なので、ON/OFF スイッチを押しても、当然のように反応せず。流石に無理かー。

 

 半ば諦めつつ、背面のネジを開けてみたら、出てきた単四電池2本。

 電池に目立った欠損なし。ん?これっていけるんじゃね?

 と思って電池交換をして、ONボタンを押してみると…

 

 

ポッピッポッピッポロロポピポ ピ ポポポピッ!

 

うるせえ!

 

 まさかの起動成功。

 というわけで、ちょっと予定変更して実際のプレイ画像を交えてレビューしていきます。

 

 

 

実機プレイ

 

 感動より先に、とにかくうるさい。いやぁ、この感覚も懐かしいなぁ

 

 このゲーム機、ミュート機能はついてるんですが、音量調節機能がありません爆音でプレイするか、無音でプレイするかの二択しか存在しません。

 

 とにかく爆音です。iPhoneアラームよりちょっとでかいくらい。それが問題に正解する度に

ピポピポ! と流れまくります。

 

 当時はこの音が恥ずかしくてたまらなかったので、無音で黙々とやっていました。

 

 

 

※画像が分かりづらくてごめんなさい

 

1998.03.01 だそうだ。23年前かあ。

 長期間、電源OFFで保管したせいか、初期化されていて、流石に当時のデータは残ってませんでした。マジかぁー

 

 ちょっと話が逸れますが、こういう古いゲームとか、中古のゲームを起動するとき、何に一番ワクワクするかっていったら、間違いなくこの、残ってるセーブデータをチェックするときですね。
 残されたセーブデータは、それを遊んでいた人間の性格とか、経験とか、歴史そのものが投影されてるんですよね。いわば人の人生を垣間見ることができる貴重な時間

 そして、その人と同じゲームを遊んだという、謎の親近感たまんねぇ瞬間です。

 そういった記録が抹消されれば、そのショックは計り知れません。 0%0%0%

 

 

 というわけで、実機プレイに移ります。

 こんな感じのステージ選択形式となっています。

 

 ゲーム内容は確か『見習い忍者となって修行(算数ドリル)を積み、奥義を極め、悪虐非道の首魁を(計算問題によって)懲らしめよ』みたいな感じだったかと。

 いわゆる数学アドベンチャーゲームです。

 

 画像ではステージ7までですが、全部クリアするとラスボス戦であるステージFが出現して、クリアするとエンディングっていう流れだったと思います。

 

 ステージ5、6、7、Fは、確か、ゲーム本体の配布から、1、2ヶ月後の付録だったと思います。現代でいうところのいわゆるDLCです。

 

 

 

ステージ1

 こんな感じの簡単な計算問題ですが、ノルマが多い。時間内の正解数でスコアが決まるので、スピードが求められます。

 入力もちゃんと電卓を打つようにしなくてはいけないので、特に小数点以下の答えで焦って打ち間違えて不正解というのが結構あります。

 

 一定以上のスコアが得られないと…

 

 カエルのキャラクターから「ダメケロネ」と罵られた挙句、クリア扱いにならなかったりするので、小学生用と舐めてると痛い目を見ます。ドット絵可愛い。

 


 

 なんだかんだクリア。相変わらずの爆音とハイクオリティのボンバーマンみたいなドット絵が出迎えてくれます。

([∩∩])< ヤッター!

 

 

 

ステージ5

 

 最小公倍数と最大公約数の2waveの早解きステージ。DLCステージ初戦はあっさりクリア。

 クリアすると、アト 3カイ デ タオセルゾ の表示。

 

 まさかの周回プレイ要素とはたまげた。

 

 パッケージに書いてあった繰り返し学習ってこれのことかー。そういやこんなのあったなぁ。

 ちなみに負けると「ヒャクネン ハヤイワ」めちゃくちゃ煽られます。

 

 ステージ5、6、7は、これに加えて、ラスボスを倒した後にかなりの高得点を取らないと得られないアイテムがあります。

 いわゆるエンドコンテンツです。

 

 このアイテムは、三つ全て集めることがエンディングを見る条件になります。さらに、それを取得した種類とその順番によって見ることができる隠しエンディングが存在することが、後のチャレンジ5年生かなんかで語られてた…と記憶してます。

 

 マルチエンディング方式だなんて、KONAMI真っ青のクオリティ恐るべしベネッセ。

 

 確か、アイテムは全部で3、4種類で、何が得られるかはランダムになっていて、その順番というのは完全にノーヒント(当時の私にとっては)なので、かなりレアなエンディングです。

 

 当時の私もだいぶやり込みましたが、結局このエンディングまでは辿り着けなかったと記憶してます。当時このエンディング見た人どんくらいいるんだろ。見たって人いたら教えてください。

 

 

 

 ちなみにこのゲーム、クオリティは高いですが、欠点があります。

 それは問題数の少なさ、出題パターンの少なさです。

 

 ワンプレイが1分×1~3waveなのですが、1wave中に同じ問題が出題されることが普通にあります。早解きな分それが顕著で、多い時は4回とか5回とか平気で出題されます。

 

 周回プレイ仕様も相まって、プレイを続けていると自然と答えを覚えてしまい、問題文が表示された瞬間に答えを即入力する作業ゲーと化します。

 

 ステージ4は900×18みたいな二桁と三桁の暗算の早解きですが、答えを暗記してしまえば恐るるに足らず。今思えばただのズルだなまあ、昔のコレ系のゲームって少なからずそういうとこあったよね。

 計算問題を解く、というより、暗号を入力する、そんなイメージ。

 

 ただ、おかげで分数の計算とか、最大公約数、最小公倍数などの基礎が一応は身につきました。

 ありがとうベネッセさん。

 

 

 周回プレイに耐え、なんとかラスボス戦に到達。

 あっさり攻略し、ノーマルエンディングを見て、満足して終了。

 このつづきは、キミの目でたしかめてね!

 

 

 

 ちなみにこのゲーム機、ゲームが遊べるだけでなく…。

 時刻表示付きカレンダー、簡易電卓、コミカルなタイマー、分数電卓、図形問題集などなど、色んなモードがあります。なんという多機能っぷり。

 

 

 ちなみに当時やってたチャレンジ5年生はというと、3、4ヶ月ほどで解約しました

 プリントそっちのけで、この計算マスターばっかやってたわ。赤ペン先生ごめんなさい。

 

 

総合評価

 

 では、総評に移ります。

 

・気合の入ったドット絵で描かれた8体くらいのキャラクター

・爆音ながらクセになるサウンド

・豊富なモード、機能

・周回プレイエンドコンテンツマルチエンディング搭載という作り込みの深さ

・それでいてバグまったくなしという、現代のゲームが恐れ慄く出来栄え

23年経過しても、まったく劣化しない耐久性の高さ

 

 これはもう★5間違いなし

 

 なのですが前述の通り、問題数が少ないという欠点があるので、そういったところを差し引き

 ★4つです。うーん、良ゲー。

 

 

 調べてみたら、今の進研ゼミ小学講座には、チャレンジパッド2という、専用のタブレット端末があるみたいですね。

 専用の学習ゲームアプリとかが定期的に配信されて、それを自宅のWi-Fiでダウンロードして利用するそうです。

 携帯ゲーム《計算マスター》は朽ち果ててしまう運命なのか…。

 

 

 実際に最近のを買ってみたわけじゃないので分かりませんが、もしも『今のはすごいよ!』とか、『昔のまんまだったわ』という購入者の声があれば、是非DM、リプ等で教えてください。

 

 

 では、また。

 

Benesse 公式サイト

進研ゼミ小学講座 公式サイト