後悔はないけど、学校通いたかったなあ
今回は私が8年間の不登校で失ったものについて赤裸々に綴っていきます。
前回の記事、『8年間の不登校生活で得たもの』はこちら
前回は『不登校こそが現代の生き方だ』と言わんばかりに不登校で得たものについて語ってきましたが、もちろん得たものばかりではなく、失ったものも数多いです。
今回はその失ったものについて、当時の私の体験や心境などを踏まえてお送りします。
私の略歴
まとめると、不登校8年、不登校期間を含めた引きこもり歴は15年にも及びます。
私が不登校生活で失ったもの
1.学校生活の経験、思い出、記憶
2.学力、能力、一般常識
3.友達
4.体格、体力、筋力
5.両親との仲
1.学校生活の経験、思い出、記憶
不登校というと学力や学歴が心許なくなるというのが一番に思いつきますが、実際にはこれが一番ですかね。
特に、学生時代の思い出話に入る余地がなくなってしまうことです。悲しい。
現代は不登校の人が増えたとはいえ、基本的に日本に住んでいる人は学生時代には学校に通ったことを前提として話を進めます。
ここと私自身の認識のズレに、当初は苦労した覚えがあります。
「学校はどうだったの?」と聞かれても『いや、知らんがな』ってな感じで。
15歳を過ぎたあたりで、インターネットを始めたり、ネットゲームで他のプレイヤーとチャットで交流したり、楽しそうにしている学生を見ているうち、こういった楽しい思い出を失ってきたんだなあ、と自覚するようになりました。
特に中学校は1日も通わなかったので、実態が分からないまま卒業してしまいました。卒業旅行?何それ美味しいの。
笑いながら登校している中学生、高校生を見る度
「楽しそうだなぁ、俺も行きたかったなぁ」
という羨望を抱く時期もありました。今では流石になくなりましたが。
学力や勉強は後からでもある程度は挽回できます。
学歴は大人になってからでも取ることは可能です。
しかし、成長期に学校生活を楽しむことを挽回することはできません。
こればかりはどうしようもない。諦めて受け入れるしかありませんね。
2.学力、能力、一般常識
基礎的な知識が欠如しているのは言うまでもありませんね。
三角関数、微分積分って何?ってレベルで、理科もサッパリです。
学歴の話についてはこちらの記事をどうぞ。(ギャグ回)
学力が無くて一番困ったというか、不利だなと思ったのは
学力が必要な会話にまったくついていけないということ
「学校って行かなくても大して変わんないよね」と言われたりしましたが、やはりというかそんなことはありません。
学力もそうですが、社会に必要な能力がことごとく欠損します。大筋この記事で説明した通り。
実際、就活する前に、必要かなと思って1年間勉強したりもしました。
具体的には以下の項目
・漢検3級、2級、準1級 書き取り中心に
・主要な法律。ポケット六法丸暗記
・中学校の家庭科
・自己啓発本などの読書
勉強だけなら、後からでも確かに追いつくことはできます。そこそこの水準でいいのなら、モチベーションさえ保てれば、意外と追いつき追い抜くのは簡単だと感じました。
終わってみれば、勉強なんて大して難しくなかったなと思えるのですが、やっている最中は色んな雑念などが勉強を阻んできますね。
ただまあ、色んな想いが勉強を阻もうとしてくるのは、普通の人と変わらないかもですね。
3.友達
引きこもってゲームばっかしてたから、当然ですね。
小学6年生の時の友達は一人いたと記憶してます。
彼とはたびたび遊んでいましたが、14歳の時に遊んだのを最後に、付き合いがなくなってしまいました。悲しい。
そもそも、孤独を好む性格のため『友達が欲しい!』と思ったことがなかったりするのですが。特に学生だった当時は。
今では欲しくて欲しくてたまりません。
ネット友達を得た話は前回の記事で語っていますので、そちらをどうぞ。
4.体格、体力、筋力
成長期の9割以上を引きこもって過ごしたため、十分な体格、骨格がつかないまま大人になってしまいました。
平均的な身長の両親からの遺伝と、牛乳好きが功を奏したせいか、ほとんど陽の光を浴びていないのにも関わらず身長は不思議と平均近くまで伸びましたが、やはり成長期に何らかの競技をやっていた人と比べると体格はやや見劣りします。
仕事をハードにやりだすと、体力の必要性を強く実感しますね。あるに越したことはありません。
筋力については片道30分の自転車通勤と日々のトレーニングによって平均以上はキープすることはできてはいますが、骨や靭帯があんまり強くないようで、どうしても力をセーブせざるを得ないことがあります。
それでも今年に右手首の捻挫2回やりました。
血管もあまり強くないようで、若いときはひどい鼻血に悩まされました。
頻度も、継続時間も、量も相当なものでしたね。
突然鼻血が出て、2、30分くらい全く止まらないのは当たり前。
バイトの時に同僚から肘打ち(事故)をもらって、30分くらいずっと休憩室で鼻血流してたので、その人に武勇伝ができてしまったことがあったし。
18歳くらいの頃、ものすごくHな夢をみた時がありまして、「うわーこんなHな夢みちゃっていいのかなーんほー!」とテンションが上がり切ったあと、目をさましたら枕が真っ赤になっていたり。
まるで横島クンみたいな鼻血ブブブー!です。青春っていいね。
5.両親との仲
最後にマトモに口を利いたのいつだろ。それすら思い出せませんね。
まあコレは、正確には不登校生活によって失われたものではありません。いわゆる『幼卒』と呼ばれる人の場合、基本的には両親とは不仲になると思います。
結構ネガティブな内容になるので、今回は省きます。機会があればまた詳しく一つの記事として書くかも。
後悔はなかったのか
『後悔しなかったの』
これについては、実際に聞かれたりもしたので、先にここで答えておきます。
ありません。
しませんでした。
今でも、悔い無く人生を楽しく生きています。
自由な生活マジで楽しい。ヒャッホウ٩( ᐛ )و
ただ、思う所は多くありました。
色々、当時は苛立ったこともあったし、寝る時に枕を濡らしたりすることも珍しくありませんでした。
一般の方から見れば、それってやっぱり後悔してるんじゃないか、と思われても別に不思議とは思いません。
どういうことかというと、そもそも後悔する余地がなかったのです。
当時、私の目の前に広がってる道は一本しかありませんでした。
自分で選択する余地がないため、必然的に後悔する機会もありません。
もちろん、本来は憲法によって選択の自由、権利が与えられており、個人の意思は尊重されるため、結果的には当時の私の勘違いによるものであり、考え方も間違っていたことになります。
しかし、当時7歳だった私に、自力で憲法を始めとした日本の法律や社会を知る術はありません。
孤独を好む性格がたたり、引きこもってインターネットや、オンラインゲームなどにのめりこんだ結果、知らず知らずのうちにとんでもない辺境の地へとたどり着いていました。
過ぎてしまったことを取り戻すことはできません。
今までの記憶を頼りに、自分のおかした過ちだけを省みて糧にして前に進む。
ヒトにできるのはこれだけです。
『これが私の人生だ』と言い張ると、若干虚しくなるのが本音です。
それでも、後悔はまったくありません。
後悔してる暇があるくらいなら、少しでも知識をつけたりして人生をより豊かにする努力をしていきたい。そういう考えです。
まあ私の場合、変に前向きなのはよくも悪くも子供だからかもしれませんね。
アダルトチルドレン!
何はともあれ、前向きに生きた方が、人生\(^o^)/タノシイ! と思うよ!