武器を取れ!雄叫びを上げろ!社会を迎え撃つぞーー!!
シリーズ 脱・大人の引きこもり
第3回は、法律を学んで“武装”する。力をつける回です。
今回は特に法律を学ぶことの必要性や、学習のコツなどについて書き記していきます。
第2回で触れた通り、こういう準備はせずにいきなり社会に出てしまうのもいい戦略ではあります。
ただ、悪意渦巻くこの世の中に、何の知識も持たずに入り込むのはかなり危険なことも確かです。
アルバイトや正社員になる前に、またはなってからでも構わないので、主要な法律だけでもいいので学習して「武装」し、闘う力を身につけましょう。
法律を学習することのメリット
引きこもりの人が法律を学習するメリットは数多いです。
最近よく聞く、ブラックバイト・企業の災禍に飲み込まれることに抗う力がつけられるのが、まず思いつくメリット。
あとは社会に出る前に法律という明確な基準を持っておけば迷ったり、考えが揺らいだりすることは減りますし、世の中の会社や人はどれだけ法律を守っていないのかなどを知ることもできます。
こういったことを知ることは、法律を勉強して身につけた自信とは別に、更に自信をつけることにもつながります。
一度で二度美味しい!
いじめ、人権侵害、窃盗、器物損壊など「あの時のあれって犯罪だったんだ」と正しく認識することは大切です。
法律を遵守できる人になれるだけでなく、この認識を持つことで生きづらさを軽減させることができる可能性があるからです。
どこかで書いてあったことですが、法治国家である現代の日本で法律を学ぶことは、戦国時代で剣と盾の使い方を学ぶのと同じことです。
以上のことから、引きこもりにとっても、むしろ引きこもりにとってこそ、法律を身につけることは重要であるといえます。
引きこもりでも法律を学べるコツ
『法律なんて簡単簡単』
な訳ありませんね。メチャ難しいです。
あんな難解な文章を作った人に文句言いたくなるし、本にしたためた人はすげーなぁと畏敬の念すら覚えます。
と思うのは自然な流れです。
そこで、引きこもりの人でも継続して勉強できる“コツ”を伝授いたしましょう。
コツ1:必要になるものから一つずつ
いきなり法律を全部丸暗記しようなんてのは自殺行為です。
法律の勉強で出てくる文章はやたらと難解かつ長文であり、猛烈に眠くなります。
私もちょくちょく学んだりしてますが、未だに理解できない文章が結構あります。
その上、簡易的な法律辞書であるポケット六法(Amazonリンク)ですらページ数は2000にも及びます。自分には無理…と思うのも無理はありません。
そうやって必要なものや、自分が関心を持てたものだけを一つずつ覚えていけばそう難しくないですし、比較的楽しく学習できるはずです。
何からやればいいか分からない。という方に初めにおすすめなのは
特に人権に関すること
特に労働時間やおカネなど、雇用契約に関すること
強要、脅迫、暴行、窃盗、横領…など
これを犯せば刑事罰(罰金や懲役)を受けることになるもの
自分の環境で役立ちそうなもの
こんなところでしょうか。
いずれも現代でありがちなブラック企業ややりがい搾取を受けないようにするための防御手段を得られるものです。
あとは前述の通り、自分で「これ覚えたい!」と思った項目を1個ずつ覚えるだけでOK。
無理に全部覚えようとしなくても、学習が順調に進んでいけば自然と興味、関心を持てる法律が増えて、学習範囲が広がっていきます。
ね、簡単でしょう?
コツ2:Google先生、YouTube先生にお願いする
わからないところはGoogle先生にお願いする。今のネットは無料で法律が検索できるので、これだけでも主要な法律のほとんどはカバーできます。
現代ではYouTubeなどの動画で学習するという手もあります。
例えば「人権」で検索すると、人権について啓発する作品が結構ヒットします。
よさそうなチャンネルを登録しておけばあら不思議。あなたも立派な法律通。
チャンネル登録、高評価お願いします
コツ3:秘技・子供六法
こども六法で学習するという手もあります。
色んな動物のかわいいイラストを交えて非常にわかりやすく解説していて大人にもお勧めしたい一冊になっています。
あくまでこども用ということなのか、載っていない法律も少なくないですが『足りない部分をGoogle先生に聞いて補う』という形を取れば、極めてわかりやすくかつ、楽しく学ぶことができます。
コツ4:アウトプットと問題集チャレンジ
特に動画で学ぶ場合に多いのですが、せっかく時間を割いて視聴しても、内容をすぐに忘れてしまうということは一度くらいは経験あるかと思います。
こういう場合、見聞きした内容をノートやスマホのメモ帳などに自分なりの表現でまとめるのがおすすめです。インプットとアウトプットを同時に行うので、非常に効率よく学習することができます。
そしてトドメには問題集チャレンジです。
過去問題集を解くのは、ちゃんと学習できているか試す機会であるとともに、アウトプットを繰り返して記憶を定着させる効果があります。
問題集をたくさん買い揃えれば当然お金がかかります。ちゃんと勉強するのなら買い揃えるのがおすすめですが、どうしてもお金がないのなら再度Google先生にお願いしましょう。
『法律 問題集』などで検索して、あとはひたすら問題集を解き続けるのみ。ファイト!
インプットが記憶する行為であれば、アウトプットは記憶を忘れにくくする行為です。
両方できて初めて物事を「記憶」できます。ちょっと面倒ですが、ここは我慢してちょっとだけ努力してみましょう。
急がば回れ
補足:勉強が好きな大人なんてほぼいない
当然ですが法律の学習には時間がかかります。肝心なところが難しくて前に進んでる実感ができないというケースも少なくないでしょう。
でも悲観することはありません。
そもそも勉強が好きな人なんてほとんどいません。大人であれば尚更、1%もいないことでしょう。みんな嫌いです。勉強なんて。
ではなぜ優秀と言われる人は勉強を頑張れるかというと、勉強は強さ、賢さ、稼ぐ力、人間関係やコミュ力、自信、資格、一般常識、道徳など、社会で生きる力を得る一番の近道であり、そのことを正確に理解しているからです。
勉強をする目的、目標、そして自分の状態を正確に把握できるのであれば、勉強は自分の成績に関係なく、いくらでも頑張れます。
逆に、目的、目標がなければ「自分は勉強ができない」と考える、思い込むのは当たり前です。
「勉強が苦手、嫌い」という考えを持つのは、単に勉強をする目的、目標がない、あるいはそれが弱いというだけです。
勉強には「もう手遅れ」ということはありません。
まずは明確な目的、目標を掲げて、焦らず一歩ずつ一歩ずつ進んでいきましょう。