自信が持てない時の対処法3パターン【大人の引きこもり脱出】

勇気凛々・自信満々

 

シリーズ 脱・大人の引きこもり 

 第2回は自信の育て方や考え方についてです。

 

 前回 第1回の記事はこちら。

 

 小学2年からの約15年を引きこもりで過ごした私が、引きこもりから抜け出す方法を自身の経験に基づいて徹底的に語っていきます。

 

 今回は自信を失いがちな引きこもりの方のために

・自信の取り戻しかた

・自信の育てかた

・自信に対する考えかた

など、自信にフォーカスして書き連ねていきましょう。

 

ここでいう「引きこもり」とは

“「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」と呼んでいます。

「ひきこもり」は、単一の疾患や障害の概念ではなく、様々な要因が背景になって生じます。ひきこもりのいる世帯数は、約32万世帯とされています。”

厚生労働省ホームページより引用

 

どうしても自信が持てない時の対処法3パターン

 

 1.自信を見つける

 2.自信を育む

 3.自信がないまま突進する

 

引きこもりにとっての「自信」

 

 引きこもりが続いている場合、自然と自信も失いがちになります。期間が長ければ長いほど、その度合いも大きくなります。

 いざ引きこもりを脱しようと思っても、自信が持てず行動に移せない。引きこもりの人にはよくあるケースだと思います。

 

「もっと自信を持って!やればできる!」

 

 という励ましの言葉があります。

 なかなか踏み出せない人にかけるこの常套句は、引きこもりの人にも一定の効果は得られるでしょう。

 

 ただ症状が重い場合

「自信なんて欠片もないし、そもそもやる気ないし」

との考えに至ってしまうことがあります。

 

 このため、引きこもりが続いている人の場合は、考え方などにちょっとばかし工夫が必要になります。

 

 まずは慌てず一つずつ

・自信となる根拠を探すこと

・自信を育てること

・自信に対する考え方を整理すること

から始めていきましょう。

 

自信を持てる分野を「探す」

 

まずは自分が自信を持っているものを見つけてみましょう。

 特技、趣味、遊びなど没頭したもの、しているものから探すのが良いでしょう。

 

 没頭したもの、これは一番時間を費やしたものと言い換えればヨシ。

 これは何でもOK。人から一度もスゴイと言われていなくてもヨシ。

 

 一応あるけど勉強やスポーツ、習い事じゃないのでちょっと…と思った方も大丈夫です。

 

 遊びや趣味に没頭することは立派な特技です。

 遊びや趣味を続けることで、それに必要な能力や自信は勝手に備わっていきます。

 

 特技なんて言えたものは一つもないけど、これをやっている時は気持ちが落ち着く、安らぐ、または忘れられる。と思えるもの。こういったものが自信が持てる分野と言えましょう。

 

「自信を探す」作業は『そういえばあんなこともやってたなあ』などと、忘れていたことを思い出す機会にもなるので、そう言った意味でもオススメです。

 

自信がないことを自信に変える裏ワザ

 

 もしも、まったく自信が見つからない場合でも、実はそれが自信になり得ます。そんな裏ワザをご紹介。

 

 この社会では自尊心や自信を保つために
・自分の欠点には一切目を向けない
・反省は全くしない
・失敗は責任転嫁で乗り切る

という方法をとる大人は数多くいます。

 

 実際にこういった

『短所より長所を考える』
『いつまでも落ち込まない』

という考え方は大切です。

 

 反省とは、自分の失敗を認めて心に刻むワケですから、反省ばかりしていると心に傷が刻まれまくってしまいます。

 

 かといって、そればかりで自分をいっさい省みなかったり、責任逃ればかりしようとする考え方は、人としての成長を阻害します。

 

 

『自信が全くない』

『自分は欠点だらけだ』

『いいとこなんてひとつもない』

と自己分析をしてしまう方は引きこもりの人には多いとは思いますが、逆に言えばその考え方は長所になります。

 

・自分を客観的に評価でき、冷静に現実を見ることができる
・反省すべきところは反省できる
・責任転嫁はまったくしない

という強い信念を持った人と言えます。

 

 こういう信念を持っている人はそう多くありません。それを自信にしてしまえというワケです。

 

自信が見つからなければ育てればいい

 

 それでも自信がまるで持てなくても、悲観することはありません。

 

 自信がなければ育てればいいんです。

 

 1から育て始めましょう。

 

 自信を1から育てるには、何か新しいことを始めるのが早いです。

 

たとえば具体的には

・法律や資格についての学習
・スポーツなどで体を鍛える
・よく見るもの、よく聞いたものなどを趣味として新しく始める
・前にやっていた物事をもう一度本気でやってみる

 

 1から育てるなんてできるはずがない? 本当にそうでしょうか。

 

 自分の強みがひとつもないということは「ほとんど何もせずに生きてきた」という自覚を持っているということです。

 

 なら話は簡単です。

 

 この場合、世の中の多くのことが未経験で、未知の世界ということになります。

 つまり、何に対しても強い好奇心を持って臨むことができます。いい意味で子供、ということです。

 

 今の世の中、好奇心、向上心を持ち続けられる大人は圧倒的少数です。

 好奇心やチャレンジ精神が萎えてしまった社会人が多い中、好奇心を持って物事に前向きに取り組める考え方は、非常に強力な武器になります。

 

 

自信がないまま突進する

 

猪突猛進!猪突猛進!

 

 3つ目の対処法は

「そもそも社会復帰するのに自信をつける必要なんてない」

という考え方です。

 

 自信がないまま、いきなり本番。

 仕事やらバイトやら社会貢献活動やら自営業やらフリーランスやらの世界にいきなり飛び込みます。

 

 あれこれと頭を悩ませるよりもとりあえず挑戦してみて、直面した課題の解決策をひとつひとつ実行していくことで、無理やり困難を突破してしまおうという戦略です。

 

 不慣れな環境にいきなり飛び込むわけですから、色々な困難に直面することでしょう。メンタルがやられてしまうリスクもあります。

 

 反面、とても効率的でうまくいけば最速で社会復帰を果たせることも確かです。これが最大のメリットと言えましょう。

 

『恥は買ってでもかけ』

 

 最近、一緒に仕事をしたどこぞの社長さんが、こんなことを言っていました。

「人間は恥をかけばかくほどつええ奴になる。恥は買ってでもかけ」

 

 なかなか豪快な人で、細かいことは考えないわ口は悪いわで大変でしたが、面白い考え方だと思いませんか。

 真似しろとは言いませんが、「聞かぬは一生の恥」に通ずるものがあります。

 

 恥をまったくかかずに仕事に勤しんでいる人なんてほんの一握り。そんな超優秀な秀才なんて滅多にいません。

 

 恥を恥だと思わないのはただの厚顔無恥

 ですが、失敗して恥をかいたということは、それだけ成長したということです。誇りましょう。

 

自信がなくても堂々と

 

Q:自信なんてない。やりたくない。つけるなんて無理。
A:そうですか。では、つけるなんてやめてぶっつけ本番で行きましょう。

 

 ちなみに私は、自信を育て切らないまま堂々と土俵に上がる方法を選択しました。

 

 一応、自信を育むために勉強したりもしましたが、やはりそれでも真面目に学習した高校生や大学生と比べると大きく劣ることは疑う余地はありません。

 

 得るものはもちろんありましたし、その時の学習は仕事に大いに役立っています。無駄になったことはほとんどありません。

 

 ただ最終的には『もうこれ以上もたついても埒があかんし、バイト応募しよ』となって、ほとんど付け焼き刃の自信を手に、舞台から飛び降りました。ヒャッホーイ!

 

1回目のバイト面接は門前払いになって恥をかきました。
2回目のバイト面接は、受かりそうなところを選んだ結果すんなり通り、ほぼ無欠勤で2年半続けられました。

 

 バイトでは嫌なことは結構ありましたし、やっぱり周囲の期待というのが引きこもりにとってはかなり高く、メンタルを保つのには苦労しました。

 

 この辺りのメンタルに関する詳しいことは、アルバイト編でしたためます。

 乞うご期待。